人が生活をしていく上で、自身の体についてのいろいろな悩みはつきものです。肩や腰が痛い、手や足がしびれるなど、主に筋骨格に起因するつらさはおそらく誰もがお持ちでしょう。当治療室が行う主な治療手法は、東洋医学から端を発した鍼灸(しんきゅう、はりきゅう)です。他に、鍼の違和感が残らないように、さらにリラックス効果も期待して指圧・マッサージも必ず加えます。このような治療手技が最も効果を発揮しやすい症状は、まさに筋骨格が主に原因となっている肩こり、腰痛、膝痛、手足のしびれなどです。もちろん、鍼灸では不適応となる重大な疾患でないかをしっかりと見極めた上で、治療に臨むのは言うまでもないことです。
一方、人によって大小さまざまですが、冷え性である、夜間のトイレが近い、つわりがひどい、更年期の症状が強い、生理痛がひどい、めまいや不眠など、自律神経系やホルモンバランスの乱れ、つまり身体の恒常性維持機能の不調からくる不快な症状も、良くあるものです。これらは慢性的になるほど、お薬だけでは対処しきれなくなってくるのが現実です。そのような場合は、局所だけでなく全身的な症状を関連づけて人を診たり、時には心理的要素も含めた全人的な取り組みが必要であると考えます。
しかし、患者様の訴える症状がこのような身体の恒常性維持機能の不調が原因であっても、たいていは頭痛がする、肩がこる、腰が痛いなどの訴えをお持ちである場合がほとんどです。身体についての悩み事があるのですから、それらの症状もあって当然です。
よって自律神経系、ホルモン系の乱れが身体不調の本質である場合でも、当院ではまずは頭痛、肩こり、腰痛などはり・きゅうで取り除きやすい症状からアプローチをします。これらが楽になることで、本当に心身ともに落ち着いていくものです。そして中・長期的に患者様が訴える辛さの本質的なところを、じっくりご相談をいただきながら、はり・きゅうの東洋医学的効果で共に治す努力をしていく、これが当治療室の基本コンセプトです。
適応症状
このような症状でお悩みの方
頭痛、首の痛み、肩こり、五十肩、手足の痛み・しびれ、背中の痛み、腰痛、ギックリ腰、股関節痛、膝の痛み、寝ちがい、不眠、疲労倦怠感